歯周病(歯槽膿漏)
歯周病とは、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが破壊される病気で、 かつては歯槽膿漏と言われていました。
歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)に細菌が入り、歯肉が炎症を起こし赤く腫れて、ブラッシング時に出血します。
しかし、痛みは全くありません。 さらに進行すると、歯肉の中にある歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けて、膿が出たり歯がグラグラしてきます。
この時期になると、やっと痛みや腫れをともないます。
そして、最後には歯が抜けてしまいます。
その理由として、初期の段階では虫歯のように歯に穴があいたり、痛くなったりと言ったはっきりとした症状が現れにくく、 かなり進行しないと、痛みや腫れと言う自覚症状が現れないからです。 さらに、日本人には歯の定期検診を受ける習慣があまりないこと、また歯周病を確実に治療できる歯科医が残念ながら 非常に少ないことなどが考えられます。一生自分の歯で噛むためには、むし歯の予防と同時に歯周病の予防と適切な治療が大切なのです。
・歯周病の進行度を調べる検査
・ブラッシング指導(プラークコントロール)
歯垢が取り除かれ、お口が清潔に保たれるようになると、腫れていた歯肉は引き締まってきます。この状態でスケーリング(歯石除去)やルートプレーニングを行います。
※ルートプレーニングは深いポケット内の歯石や、その他汚染物質を機械的に除去することを言います。麻酔をしますので、処置後の痛みはほとんどありません。
・歯肉の状態
・治療効果のチェック
歯肉に麻酔をして歯肉縁下歯石を除去します。6回に分けて行います。
精密検査を行い、治ってきているかどうかのチェックをします。
未だポケットが深い部位がある場合はFlap Ope手術を行います。
歯周治療終了後、必要部位に冠、ブリッジ、義歯をいれます。歯周治療後は、定期的に患者様ごとの症状に応じまして1ヵ月、3ヵ月、4ヵ月、5ヵ月、半年、1年ごとにメンテナンス治療に来院下さい。
こちらから定期的にご連絡を致します。
比較的軽い歯周病であれば、歯や歯の周りを清潔に保つ治療を続けることで治すことができますが、炎症が歯肉の奥まで進行し、歯周組織の破壊がひどい場合には、歯周外科手術が必要となる場合があります。
顕微鏡検査によりお口の細菌の種類や数などを検査し、その細菌に合うお薬や歯磨き粉、洗口剤を用いてお口の中をきれいに除菌する治療法です。これらを行うことにより、歯周病菌を効率よく除去する事ができます。